日本人で1、2を争う症状の肩こり。長年悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「もうつらくてダメだ〜!」って思ったらマッサージに通うということをずっと繰り返していたりしませんか。マッサージで楽になるのはその時だけで根本的な解決にはなりません。今回はつらい肩こりでお悩みのあなたに知ってほしい「肩こりを治すために必要なポイント」をお伝えします。肩こりが揉んでも治らない理由がわかれば対処がわかります。
そもそも肩こりはなぜ起こるのでしょうか。肩こりの原因を簡単に説明すると、デスクワークやスマホを見る時などに首から肩、背中にある筋肉がその姿勢をキープするために収縮します。そして、筋肉にある血管も縮むことで血行が悪くなり、疲労物質などが溜まることで起こります。つまり、使いすぎによる筋肉の疲労と血液循環が悪くなって起こるということです。では、肩こりの症状はどのようなものがあるのでしょうか。
主には、首や肩周りのつっぱり感や重だるさ、倦怠感です。その他にも、頭痛を引き起こしたり(緊張型頭痛)めまいや吐き気、眼精疲労なども引き起こします。また、首や肩の筋肉に痛みやしびれの原因になるトリガーポイント(痛みの引き金となる筋肉のコリ)ができてしまうと腕や手にもしびれを引き起こします。このように肩こりと言ってもつっぱり感からしびれまで筋肉の状態によって様々な症状が出ます。では、どうやったら治せるのでしょうか。
残念ながら肩こりはマッサージだけでは完全に治ることはありません。思い返してほしいのですが、あなたが子供の時に肩こりを感じていましたか。恐らく肩こりなんて感じたこともなかったのではないでしょうか。(最近ではスマホやゲームなどで肩こりを訴えるこどもが増えているそうですが)
つまり、肩こりは長年の生活習慣や仕事環境、それによってできたクセによって引き起こされます。だからマッサージをして筋肉を緩めても一時的に改善するだけで根本的な解決にはなりません。とはいえ、一時的にでも筋肉を緩めることで症状は楽になりますのでマッサージはやはり有効ではあります。ただ、肩こりから本当に卒業するためには、生活習慣や仕事環境を整えたり、長年のクセ(姿勢など)を改善することが必須になります。
肩こりのある方に見られる姿勢で多いのは猫背です。猫背は長年のクセによって出来上がった悪い姿勢の代表です。猫背は背中が丸くなった姿勢ですが、この状態では首や肩の筋肉が引っ張られ負担が普通の状態よりも多くの負担がかかります。頭の重さは4〜5キロほどありますが猫背で頭が体の中心よりも前に位置すると最大で5倍もの負担が首や肩にかかります。下の動画を見てください。デスクワーク中の姿勢が猫背であることによって筋肉に負担がかかるのを分かりやすくイメージできます。
このようにいくらマッサージで筋肉を緩めても猫背だと筋肉に負担をかけてしまい、また肩こりになってしまいます。
デスクワークの時にかかる負担の図
仕事環境の整備を例に肩こりを予防するために工夫できることをお伝えします。上の画像を見てください。ノートパソコンを机に置いて仕事をしているところです。まず、肩こりを起こしやすい原因を見つけましょう。
この結果、首が垂れ下がるようになり頭の重さを支えないといけなくなります。ピンクの丸の部分の筋肉が常にピンクの矢印の方向に同じだけ力を加え続けないと姿勢を維持できない状態になっています。では、このデスクワークの環境を整備していきましょう。
パソコン台等を使って画面が目線と同じにする
腕から肘にクッションなどを入れて接地させ空中に浮かさないようにする(赤丸)
いかがでしょうか。仕事がデスクワークで肩こりは職業病だと諦めるのではなく、どうやったら肩こりを予防できるのか考えると色々と工夫できることが見つかります。姿勢など自分の体に対してだけでなく自分の周りの環境を改善することも大切です。
ぜひ参考にしてくださいね。
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